モンテッソーリの教具に触れてみて
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幼稚園教諭をしている知人宅へ三歳の息子を連れて遊びに行ったことがあります。
そこでモンテッソーリ教育で使われる「教具」を見せてもらいました。
それは「はめこみ円柱」というもので、小さなつまみのついた、高さも直径も異なる円柱が10個と、その円柱のサイズに合った10個の穴の開いた木枠がセットになったシンプルなものでした。
息子は早速、それぞれの円柱の大きさと、木枠の穴の大きさを見比べながら、円柱を穴にひとつひとつはめ込みはじめました。
穴にはサイズのぴったり合った円柱を入れなければなりませんが、目視の苦手な息子はどうにもうまく入れられずに失敗ばかり。
そのうち匙を投げるのだろうと思っていましたが、息子の顔は真剣そのもので、時間はかかったものの、どうにか最後までやり遂げることができました。
子どもには「敏感期」または「感覚期」と呼ばれる時期があるそうです。
この「敏感期」には、子どもはある特定の事象に特に敏感で、吸収をしやすい感受性を持っているようです。
話し言葉を例に挙げると、言語の敏感期(0~3歳)には子どもは言語に特に興味があり、なおかつ習得しやすい状態にあるため、多く触れていれば容易に覚えることができる、という話です。
逆に、敏感期をとうに過ぎた大人が外国語を身につけようとしてもなかなか難しい、ということは、誰もがわかる感覚でしょう。
知人いわく、モンテッソーリは、この敏感期をうまく利用した教育法とのことです。
特に教具に関しては、どれも敏感期の子どもの好奇心を刺激し、達成感を与えられるよう熟考された品々らしいです。
実際の現場では、子どもが一番興味を持つ教具を自分で選び、自分のペースで何度も繰り返し楽しんでいるとのこと。
小さい子が自発的に動くというのには驚きましたが、息子の集中している姿と円柱を全て自分ではめ終えた時の満ち足りた表情を見て、納得できました。
子どもの発達段階に合っていれば、幼くても、特に教えなくても、自分で最後までやろうとするのです。
教材は、はめ込み円柱の他にも、数の概念の理解を学べるものや文字を習得できるものなど、さまざまでした。
どれも素材が上質なため、触覚が鍛えられそうです。
また、何より指先をよく使うものばかりで、脳も程よく刺激されるでしょう。
教具ひとつとっても、モンテッソーリの奥深さを垣間見ることができました。
今後も注目していきたいです。
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